レンジ相場で利益を生み出すトラリピ
トラリピとはトラップリピートイフダンの略で、マネースクエアHDが特許を取得したトレード方法の1つです。
通常トレードでは、値段が今より高くなるか、安くなるかを分析していきますが、トラリピは「どの辺りまで動きそうか」と範囲を予想するのが特徴です。
90秒でわかる 時間を資産に変えるテクノロジー「トラリピ」
トラリピの何がいいの?
価格の上下を予想するのではなく、範囲を予想することで、細かい利益を積み上げることができます。
通常のトレードだと「今から何円上がるか」「何円になったら決済するか」を分析しなければならず、ある程度熟練したスキルが必要です。
しかし、「おおよそ何円までには止まるだろう」という予測は比較的立てやすく、トラリピと組み合わせることでより利益につながる可能性が高まります。
加えて、相場は7割ほどがレンジ相場と言われているため、トラリピは相場に適した取引方法と言えます。
また、通常のトレードの場合、チャートに張り付いた状態で、「注文~決済」まで自分の手で行わないといけません。
ですが、トラリピの場合は、すべて事前に買いと売り設定するので、一度設定を行えば後は自動でトレードが実行されるのが魅力です。
トラリピの仕組みを理解しよう
イフダンについて
トラリピ(トラップリピートイフダン)を理解するために、まずはイフダン注文を理解しましょう。イフダン注文では2つの注文を一度に発注することができます。
例:「ドル円が100円になったら買いポジションを建てて、101円になったらその買いポジションを売る(決済)する」
イフダンは一度発注してしまえば、「ポジション建て~ポジション決済」まで自動で行ってくれるので、チャートを見ていなくても、証券会社にログインしていなくても、トレードを行ってくれるのがメリットです。
しかし、イフダン注文は一度で終了してしまうので、もし価格が同じレンジを推移した場合、その動き分を見逃すことになってしまいます。
リピートイフダン
ここでイフダン注文を一度で終わらせないようにするのが、リピートイフダンです。
イフダン注文をリピート(繰りかえす)のでリピートイフダンですね。
このリピートイフダンを設定すれば、100円~101円のレンジ相場を形成する限り、「買い~売り(決済)」を自動で繰り返されるのがリピートイフダンです。
リピートイフダンが効く例
このリピートイフダンは、買いと売りを自動で行ってくれるので、例えば「ドル円を109円で買って110円で売り(決済)」という設定を行うと下図のようになります。
ドル円は比較的レンジ相場を形成しやすく、今回の例では109円~110円でリピートイフダンを設定した場合、自動的に利益を生み出してくれた良いシステムとなります。
リピートイフダンが効かない例
しかしながら、もし同じ状況でリピートイフダンを113円~114円で設定した場合をみてみましょう。
最終的には利益になりますが、途中の場面でドローダウンが非常に大きく、約800pipsもの含み損を抱えてしまうことになります。
人によってはここでマージン・コールがかかり強制ロスカットになる可能性もでてきてしまいます。
このように、リピートイフダンでは、「○円~○円」の幅を設定するのが難しく大きなデメリットとなります。
トラップリピートイフダンで弱点を補強
以上から、リピートイフダンは非常に強力な取引方法ですが、設定の難易度が高い所が弱点でした。ここでトラップリピートイフダンが考案されます。
リピートイフダンを並べてしまうことで、弱点を補強しようとしたのがトラップリピートイフダンです。
トラリピの仕組み
リピートイフダンを並べるとは、まずリピートイフダンの設定と同じように、価格範囲を予想します。
今回は105円~115円の10円幅のレンジだと想定します。
そして、10円幅を1円幅ごとに分割してしまい、「105~106」「106~107」…という風にリピートイフダンを1円幅ごとに並べます。
1円幅1つのリピートイフダンだと、損失が出てしまう可能性がありました。
しかし、上のように分割してリピートイフダンを並べることによって、利益を最大化することができます。
価格が赤いラインにタッチしたときに買って
価格が青いラインにタッチしたときに売り(決済)が自動的にされるイメージです。
これによって、範囲を想定するだけで自動的に48回の利益確定が可能になります。
このようにレートを逃さないよう、リピートイフダン注文を広く罠(トラップ)のように仕掛けることから、トラップリピートイフダンと命名されました。
以上がトラリピの仕組みです。
トラリピのメリット
上記からトラリピのメリットとしては主に3つあげられます。
上がるか下がるかの予想をしなくて済む
通常のトレードではテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使して上下を予想し、なおかつ目標ポイントで上手に決済するためのスキルが求められますが、トラリピでは○円~○円までのレンジを想定するだけなので、比較的予想がしやすくなります。
一度設定すれば自動でトレード
一度設定を行ってしまえば、FX相場では24時間システムが自動で取引を行ってくれるので、チャートに張り付く必要がなく、手間が大幅に削減できます。
また、トレードに自分の感情が乗らなくなり、焦って損切り、焦って利益確定。といったヒューマンエラーを起こさないので、裁量よりロジカルなトレードが可能となります。
一時的な下落もチャンスに
長期でポジションを保有していると、調整が必ず発生し、大きく急落、急騰するリスクがあり、経済指標など外的要因でのボラティリティ急騰などで精神が乱れ、不用意なエントリー、決済を行ってしまいますが、トラリピでは、レートが動けば動くほどポジションがエントリーされるので、値動きが利益につながり安くなります。
トラリピの運用シミュレーション
公式ページより、トラリピの運用バックテストを確認してみましょう。
2017/04/01~2019/03/31の2年間、ドル円の105~115円に41本トラリピを仕掛けた結果は以下のようになります。
リピート回数 | 221回 |
合計利益 | 221,000円 |
スワップ合計 | 15,010円 |
合計利益 | 236,010円 |
必要証拠金 | 180,400円 |
期間内のドローダウン | -205,530円 |
実現に必要だった最低資金 | 385,930円 |
2年間で約23万円の利益となりました。資金を100万円とすると1年間でおよそ10%の年利が発生することになります。
トラリピ本数を増やしてみる
上記のトラリピ本数を約2倍の101本へと増やした場合の運用テストは以下のようになります。
リピート回数 | 562回 |
合計利益 | 562,000円 |
スワップ合計 | 38,018円 |
合計利益 | 600,018円 |
必要証拠金 | 444,400円 |
期間内のドローダウン | -526,260円 |
実現に必要だった最低資金 | 830,330円 |
本数を増やすことで利益が60万円に伸びています。
期間を伸ばしてみる
次に、本数ではなくトラリピを仕掛ける期間を1年間伸ばしてみましょう。
リピート回数 | 957回 |
合計利益 | 957,000円 |
スワップ合計 | 53,740円 |
合計利益 | 1,010,740円 |
必要証拠金 | 444,400円 |
期間内のドローダウン | -780,780円 |
実現に必要だった最低資金 | 1,225,180円 |
最終的な利益も伸びていますが、途中のレンジ下抜けポイントが発生してしまったため、含み損も拡大。それによって実現に必要な最低資金も増えています。
仕掛ける範囲を拡大してみる
今度は、レンジ下抜け場面もカバーできるよう仕掛ける範囲を100円~115円と拡大してみます。
リピート回数 | 865回 |
合計利益 | 865,000円 |
スワップ合計 | 37,224円 |
合計利益 | 902,224円 |
必要証拠金 | 444,400円 |
期間内のドローダウン | -589,110円 |
実現に必要だった最低資金 | 1,033,510円 |
100円付近でもトラリピが機能していますが、トラップ値幅が拡大したことで、最終利益と最低資金ともに減少していることがわかります。
このようにトラリピは設定次第で運用結果に大きな影響を与えるので、この設定を相場状況によって見直しを行っていくのが大事な作業となります。
トラリピが抱えるリスク
そんなトラリピですが、投資するにあたって抱えるリスクも必ず理解しておきましょう。先に説明したようにトラリピの得意相場はレンジ相場です。逆に弱点は、強いトレンドが発生してしまったときです。
以下は買いトラリピを設定した際に、起こりうる損失例です。
買いトラリピで損失が発生する例
トラリピの範囲を設定したものの、レンジ相場にならず相場が下落トレンドになってしまった場合、仕掛けた買いトラリピ注文が執行され、レートが落ちていく中、買いポジションが増えていくことになります。
ですので、トラリピは常に含み損を抱えるリスクが存在します。
想定範囲内で上下していけば、抱えたロングの含み損ポジションは利益が発生し決済されますが、このまま下落トレンドが継続し、想定範囲を下抜けてしまうと、利益が発生するチャンスはなくなり、損失が拡大してしまいます。
売りトラリピの場合、強い上昇トレンドが続くと同様に損失が拡大していきます。
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