通貨強弱
通貨強弱はFXをやる上で必ず知っておくべき基礎知識です!通貨強弱のベースを知っておくと、BTCや商品先物などさまざまなアセットにも考えが適用できます。
FX勝率アップの必須テク!通貨強弱
通貨ペアの読み方
まず通貨強弱を理解するためには、通貨ペアリストの読み方を理解しましょう。
EUR/USD
上の通貨ペアはユーロ/ドルです。左側の通貨を基軸通貨、右側の通貨を決済通貨と呼びます。
要するに、左側の通貨は取引するモノ。右側の通貨は支払いに使う通貨。ということになります。
ですので、ユーロドルの通貨ペアを日本語に訳すと、「1ユーロ紙幣を何アメリカドルで売買(交換)するか。」ということになります。
EUR/USDが2であれば、1ユーロ紙幣を2アメリカドルに交換すること。0.5であれば、1ユーロ紙幣を0.5アメリカドル(50セント)で交換すること。
1であれば、1ユーロ紙幣を1アメリカドルに交換することになります。この場合は、違う国の通貨の価値が全く同じになるわけですから、特別視されパリティと呼ばれます。
要は比率
このように通貨ペアの値段というのは、交換レート。つまり比率を表しているのです。
EUR/USDが2なら、1:2です。0.5なら2:1となります。
通貨ペアは割り算の式
通貨ペアが比率を表していることがわかると、通貨ペアの表記の理解がより深まります。ではもう一度通貨ペアの表記をみてましょう。
EUR/USD
EURとUSDの間にスラッシュが入っています。このスラッシュは、割り算を表します。
四則演算のうち、掛け算と割り算は、それぞれ✕と÷で表すことはみなさんご存知の通りですが、別の表し方があります。
掛け算の✕は「*」 割り算の÷は「/」と表記します。
ですのでEUR÷USDということになります。また割り算は分数として表すことができるので、EUR÷USDは
$$\frac{EUR}{USD}$$
と表せます。EUR側は分子、USD側は分母です。
分子と分母どちらが大きいか
通貨ペアが分数であることがわかれば、分数(通貨ペア)の数値が上昇するためには、分子>分母の状態であれば良いことがわかります。
$$\frac{2}{1}<\frac{50}{2}<\frac{500}{5}=2<25<100$$
逆に、数値が下がるためには分子<分母の状態であれば良いですよね。
$$\frac{1}{100}<\frac{1}{10}<\frac{1}{1}=0.01<0.1<1$$
これを覚えておけば、ドル円が上昇する時は、ドル高・円安が起きていて、ドル円が下落するときはドル安・円高が起きている。とすんなり理解できますね。
通貨強弱
左側の通貨が強いか弱いか、右側の通貨が強いか弱いかで、通貨ペアは上下することが理解できたら本題の通貨強弱がより理解できます。
通貨強弱インジケーター
自分は通貨強弱を表すインジケーターを表示して、どの通貨が強いか弱いかをすぐみれるようにしています。
Forex Profit Supreme Meter System
https://www.best-metatrader-indicators.com/forex-profit-supreme-meter/
通貨強弱を表すメーターはこれです。画像ではUSDが一番強くGBPが一番弱いということになります。
よって、落ちている通貨ペアはGBP/USDです。
ここで注目してほしいのが、◯◯/USDはすべて下落していることです。
数学上、分母側であるUSDがどの通貨よりも一番強いので、分子側にどんな通貨がこようが、◯◯/USDは下落することになります。
逆に、USD/CADなどのUSD/△△は上昇します。
注意点
ここで注意点です。一見必勝法に見える通貨強弱インジケーターですが、気をつけなければいけません
なぜなら、通貨強弱インジケーターは現在の瞬間風速のみを表していて、未来予測をしてくれているわけではないのです。
極論、1秒後にUSDが最弱に転落する可能性もゼロではありません。デイやスイングなどで長期目線でのポジションを持つ際に通貨強弱インジケーターを利用してしまうと痛手を被る可能性があります。
通貨インデックス
そこで利用するのが、通貨インデックスチャートです。通貨インデックスとは通貨そのものの強さを表したチャートです。
このチャートを分析することで、将来的にどちらの期待値が大きいかテクニカル分析することが可能になります。
Tradingviewでの出し方はは、下の表の通りです。
USD | USDX or DXY |
JPY | JPYX or JXY |
EUR | EURX or EXY |
GBP | BXY |
AUD | AXY |
NZD | ZXY |
CAD | CXY |
CHF | SXY |
自分は、毎日チャートを見るルーティーンとして、まずはじめにドルインデックスと円インデックスを見るようにしています。
ドルインデックスが動きそうな場合はドルストレートを取引、円インデックスが動きそうな場合はクロス円を取引する。と決めています。
・ドルストレート…USDが入っている通貨ペア。USD/JPY、USD/CAD、AUD/USDなど
・クロス円…USD/JPY以外のJPYが入っている通貨ペア。CHF/JPY、AUD/JPY、EUR/JPYなど
まとめ
- 通貨ペアは比率を表す
- ドル主導で動いているときはドルストレート。円主導で動いているときはクロス円を取引する
- 通貨インデックスを分析する