SECとは
SECとはSecurities and Exchange Commissionの略で、米国証券取引委員会の事を指します。SECは投資家ほごのため、債券や株式などの証券についての取引を監視・監督する連邦政府機関です。
投資家保護のために、インサイダー取引、企業の不正会計や、風説の流布などを防止し、環境の整備を行っています。
証券とは?
証券とは、債券と株式をまとめたカテゴリーのことです。
もう少し詳しく言うと、発行主が、何かの約束の代わりに売るものです。
株式で例えると、発行主は企業ですね。企業は、会社の経営権や企業の売上の一部を渡す約束をして、株式を売っています。債券は期限が過ぎたらお金を返す約束をして発行主が売っています。
債券について
債券は株式と同じ、資金調達方法のうちの1つです。発行体が会社の場合は社債、国の場合は国債と呼ばれます。株式と違うところは、あくまでもお金は貸与で、最終的に国債を買った人にお金が返って来ます。これを償還といいます。
債券を購入した人は償還時、購入した分(元本)と、設定された金利分の利息を受取ることができます。
SECは暗号資産を証券と考えている
SECは一部の暗号資産を証券と考えています。一番有名なのがRipple社が発行するXRP(リップル)です。XRPはRipple社の中央管理です。
つまりRipple社の企業価値が上がるとXRPの値段も上がり、これは株式の図式と似ています。またそれ以外にも、XRPの値段が上昇しているときにRipple社幹部がXRPの価格を強調したり、エアドロップなども証券として認められる事実だと指摘されています。
もしXRPが証券であるならば、SECの管轄下のもと取引が行わなければなりません。なのにSECの管轄外で取引ができているから問題だ。と言っているのです。
SECの主張が認められたらどうなる?
SECの主張が認められると、暗号資産のほぼすべては証券としてみなされ、今後発行主や、取引所は証券法に基づいて取引することになります。
これにより、自由な取引が阻害される、新たなプロジェクト発足がしなくなるなどの影響が考えられます。一方で詐欺的な暗号資産プロジェクトの抑制にもつながるという意見もあります。
SECが証券と主張するトークン
以下にSECが証券だと主張するトークンリストを挙げておきます。ここに載っているトークンはSECの規制問題が解決するまでは、取引所によっては上場廃止などのリスクがはらむことに注意してください。
- リップル(XRP)
- Gram (TON)
- LBRYクレジット(LBC)
- OmiseGo (OMG)
- ダッシュ(DASH)
- アルゴランド(ALGO)
- ナガ(NGC)
- モノリス(TKN)
- IHTリアルエステート (IHT)
- パワーレジャー (POWR)
- クロマティカ(KROM)
- DFXファイナンス(DFX)
- Amp (AMP)
- ラリー(RLY)
- Rari Governance Token (RGT)
- DerivaDAO (DDX)
- XYOネットワーク(XYO)
- Liechtenstein Cryptoasset Exchange (LCX)
- Kin (KIN)
- ソルトレンディング (SALT)
- Beaxy Token (BXY)
- ドラゴンチェーン(DRGN)
- Paragon (PRG)
- エアートークン (AIR)
- トロン(TRX)
- ビットトレント(BTT)
- テラUSD (UST)
- ルナ(LUNA)
- ミラープロトコル (MIR)
- Mango (MNGO)
- Ducat (DUCAT)
- Locke (LOCKE)
- イーサリアムマックス(EMAX)
- ハイドロ(HYDRO)
- ビットコネクト(BCC)
- Meta 1 Coin (META1)
- ファイルコイン(FIL)
- BNB (BNB)
- バイナンスUSD (BUSD)
- ソラナ(SOL)
- カルダノ(ADA)
- ポリゴン(MATIC)
- コスモス(ATOM)
- ザ・サンドボックス(SAND)
- ディセントラランド(MANA)
- アクシ―インフィニティ (AXS)
- COTI (COTI)
まとめ
・SECはアメリカ政府の証券取引規制委員会
・暗号資産は株式のように、発行主と密接なつながりがあるので証券としてみなされる可能性がある
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